島根大学 ダイバーシティ推進室

ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(調査分析)情報共有フォーラム「提言書の実現に向けて」開催報告

公開日 2025年03月26日

令和7年3月17日(月)、ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(調査分析)情報共有フォーラム「提言書の実現に向けて」を開催しました。
広島大学と島根大学は、文部科学省の「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(調査分析)」補助事業に採択され、2023~2024年度の2年間にわたり、地方大学における女性研究者支援のあり方について共同調査を実施してきました。

情報共有フォーラムは、島根大学 大谷浩学長の挨拶で始まり、続いて島根大学の河野美江副学長、広島大学の石田洋子副学長から事業概要の説明と提言書の紹介がありました。
次に、「海外大学におけるグッドプラクティスから~地方大学ができること~」と題して、タスクフォースメンバーから以下、各国の取り組みについて報告が行われました。
・アメリカ:広島大学 渡邉恵准教授、島根大学 香川奈緒美准教授
・スウェーデン:島根大学 丸山実子准教授
・ドイツ:広島大学 フンク・カロリン教授、島根大学 香川奈緒美准教授
・韓国:島根大学 河野美江副学長

その後、「提言の実現に向けてできるはじめの一歩」を考える意見交換会を実施しました。ファシリテーターは本学の丸山実子准教授が務め、開始前には本学の香川奈緒美准教授より、本学で行った「ダイバーシティ推進のための学内アンケート」の結果報告がありました。その結果、男女間の認識に差がある現状が明らかになりました。
意見交換では、対面参加者は3~4人の小グループに分かれ、オンライン参加者はブレークアウトルームで議論を行いました。短時間ながらも、「すぐに取り組めることがある」「新たな課題に気づけた」など、活発な意見が交わされ、有意義な時間となりました。

フォーラム全体の総評として、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)プログラム主管の山村康子様より講評をいただきました。最後に、本学の金山富美内部統制担当理事が、「本日の意見を踏まえ、提言書がより実効性の高いものとなるよう充実させ、広島・島根の両地方大学から日本全体へ、女性研究者の活躍促進に資する取り組みの輪を広げていく」と、閉会の挨拶を行いました。

今回のフォーラムには、対面30名、またオンライン22名の方々にご参加いただき、事前申込者のうち11名から後日配信の希望がありました。