島根大学 ダイバーシティ推進室

ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)総括シンポジウムを開催しました

公開日 2024年09月25日

 

 令和6年9月6日(金),「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)総括シンポジウム」を開催しました。

 2019年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)に採択された標記プログラムは最終年度を迎え,代表機関である本学と,連携機関である島根県立大学,松江工業高等専門学校,米子工業高等専門学校が連携して各種の取組を進めてきた最終総括として,これまでの取組の有効性と持続性を高め,さらに広くダイバーシティの普及を図ることを目的として開催したものです。 

 

 

  • 大谷浩島根大学長
    大谷島根大学長

  • 髙見室長

  • 石原副知事

 まず本事業の責任者である島根大学 大谷 浩学長の挨拶に始まり,文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課人材政策推進室 髙見 暁子室長様と島根県初の女性副知事 石原 恵利子様から来賓のご挨拶をいただきました。

 引き続き基調講演①として,これまでわが国の男女共同参画・ダイバーシティを牽引してこられた日本赤十字社常任理事 板東 久美子様から「地方大学におけるダイバーシティ推進」と題し,ダイバーシティ推進をめぐる状況や課題,地方大学の役割と今後の取組への期待について各種データを提示してお話いただきました。次に,基調講演②では,株式会社ベネッセホールディングス常任執行役員 成島 由美様から「社会で活躍する理系女子を増やすために~体験から「憧れ」をつくる学校,企業初の事例紹介~」と題して,企業における女性の活躍について,また昨今の教育・社会課題や入試環境の変化,さらに女子高生の進路選択の現状や理系女子はいつ生まれるのか等,教育機関にとって非常に興味深い内容の情報をご提供くださいました。また,高校の校長を務められたご経験から,生徒への動機付けの事例,キャリア教育や大学の在り方等,理系女子を増やすために何をなすべきかについて示唆に富むご提案をいただきました。

 


  • 板東久美子様

  • 成島由美様

  • 山村プログラム主管様

 

   

 事業報告では,島根大学 河野 美江副学長がSAN'INダイバーシティ推進ネットワーク全体と島根県立大学の事業報告を,ネットワークとNEXTA(次世代たたら協創センター)とのシナジー効果について島根大学NEXTAの平山 尚美准教授が,また米子工業高等専門学校の宮田 仁志男女共同参画推進室長からは女子学生の入学比率を大きく増加させた独自の取組について,松江工業高等専門学校の高尾 学副校長からは女性教員の増加を図るアクションプランの策定と女性限定公募の積極的な実施,さらに教員職体験インターンシップ等について,それぞれ報告がありました。

 また,全体を通して,国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)プログラム主管 山村 康子様から講評をいただきました。

 最後に本学 金山 富美内部統制担当理事が,本日のシンポジウムが今後ダイバーシティの有意義な議論に寄与することを期待するとともに,山陰地域における我々4つの高等教育機関はダイバーシティのプラットホームとして,SAN'INダイバーシティ推進ネットワークとともに持続可能な社会の実現に向けた取組をさらに推進していきたい,と閉会の挨拶をいたしました。

 なお,今回のシンポジウムには対面で102名,オンラインで54名の方に参加いただきました。(事前申込をされた方々には,後日配信をする予定です)


  • 河野副学長

  • 平山准教授

  • 米子高専宮田教授

  • 松江高専高尾副校長

  • 金山理事