公開日 2023年03月08日
2023年2月21日に職員キャリアアップセミナー「女性職員のキャリアアップ~男性も女性も生きやすい社会の実現~」と題し,講師に本学監事(非常勤)の栗原昌子氏をお招きしました。当日は松江キャンパス・出雲キャンパスの会議室と自席でのWeb配信により42人が参加しました。
はじめに藤田ダイバーシティ推進室長より開会の挨拶の後,河野学長特別補佐(ダイバーシティ推進担当)から今回のセミナーの開催趣旨並びに講師の経歴紹介がありました。
栗原監事からは,現在おかれている社会状況として,男女共同参画社会基本法や第5次男女共同参画基本計画の内容について,我が国における取組の進展が十分でない要因としてあげられている8つの課題の,どんなことが問題で,達成できていないのはどこか,具体的にご説明いただきました。また,本学の女性活躍促進のための事業主行動計画にも触れていただきました。
後半は,ご自身の経歴と時代背景に沿って,実際の体験やその折々に感じられたこと,学んだこと等をお話いただきました。その中で,現在では,女性を取り巻く環境として当たり前になっていることが,当時の社会では規定として,あるいは暗黙のルールとして認められていなかったこと,そういう事態に直面して感じた思いにも触れていただきました。
また,男性であれ,女性であれ,管理職になったときの課題として,部下との関係構築,俯瞰力や洞察力を磨き本質を見抜く力や先を見る力を養うこと,管理職として預かるユニットのパフォーマンスを高めるために必要な,風通しのよい職場づくりについて,具体的な内容で分かりやすくお話いただきました。
栗原監事は,これまで女性の部下のヒアリングをされてきた中で,能力が高いにも関わらず,管理職の責任の重さに躊躇したり,家事・育児との両立が難しいという理由で管理職内申を辞退する人がいたことに触れ,特に女性にみられる傾向として,自分にはここまでしかできない,これ以上は無理と自分で自分の限界を決めてしまっている人が多いと感じられたと話されました。
職場でどういうキャリア形成を目指すのかは生き方の選択ですが,男女に関わらず,管理職・上位職に少しでも関心がある方は,是非目指していただきたいとエールをいただきました。