公開日 2022年07月29日
2022年7月26日(火)12:10~13:00に第57回ご縁ネットオンラインミーティングを実施しました。今回はロサリア ナタリア セレキー先生(島根大学 生物資源科学部 農林生産学科)に「インドネシア農業に おける農場継承の決定要因分析」というテーマでお話をいただき、島根大学、広島大学から10名の参加がありました。
セレキー先生は農業経済学・農業経営学を専門としています。セレキー先生はインドネシア出身ですが、5年前に来日し、山形大学で修士と博士の学位を取得しています。
本ミーティングではインドネシアをフィールドとして「後継者のいる農場といない農場の特徴」や「農家における職業継承に影響を与える要因」そして「農業継続へのモチベーション」についての研究成果をプレゼンしてもらいました。
セレキー先生は社会状況だけでなく、相続問題や職業継承におけるモチベーションの変化についても詳細に分析を行なっており、インドネシアの将来を見据えて研究していることがよく伝わってきました。
参加者から「日本で農業経営学を学ぶ理由は何か」という問いに、過去から現在までの日本の農業の構造変化を学んでインドネシアにおけるより良い農業経営に活かしたいからと答えてくれました。
実際にセレキー先生の研究をインドネシアでの農業経営に活かすことができれば、日本もインドネシアから学ぶことが可能になります。セレキー先生の研究は国を越えて農業経営の将来を考えることのできる場を作ることにもつながると思われました。そして出身の異なる研究者が同じテーマで研究することが研究分野の発展に寄与するようになることを改めて感じることができました。