島根大学 ダイバーシティ推進室

SAN’INご縁ネット/ 鶴永陽子先生(島根大学)「柿・栗の魅力に迫る:未利用部分の活用に着目して」を開催しました

公開日 2022年05月09日

 2022年4月27日(水)12:10~13:00に第54回ご縁ネットオンラインミーティングを実施しました。今回は鶴永陽子先生(島根大学人間科学科 教授)「栗・柿の魅力に迫る: 未利用部分の活用に着目して」というテーマでお話をいただき、島根大学、松江高専、広島大学などから16名の参加がありました。

 

 鶴永先生は皮を剥くのが簡単な「ぽろたん」という品種の栗を使って、鬼皮や渋皮や葉などの未利用部分の成分を分析し、渋皮が消臭効果、抗菌効果がとても高いことを明らかにしました。そこで、繊維の研究者と共同で渋皮を混ぜ込んだ紙を開発し、紙おむつに応用しようと考えているということでした。

 また、廃棄する場合がほとんどの「柿やみかんの果皮」をペースト状にする条件を見つけ、これらのペーストを使ってマドレーヌやクッキーを試作して官能評価をしたところ、柿の果皮を入れたクッキーの食感が試した中では一番好ましいと感じることがわかりました。

このように未利用部分の成分を分析し、それぞれの素材に適した加工方法を開発することで有効活用できること、つまり植物の未利用部分は多くの可能性を秘めていることを鶴永先生から改めて教えてもらうことができました。

話題提供後のフリートークでは、鶴永先生のお話に刺激されたせいか「未利用資源を活用することは日本にとって重要であることをアピールできるのでは」「枝を粉砕して燃料に使えるのでは」「高分子化学の観点からみると、枝の中の繊維も活用できるのではないか」「観光の観点から、加工した食品のおみやげ化や、加工作業自体の体験アクティビティ化も良いのでは」など様々なアイデアが出されました。

鶴永先生は他にも様々な研究を行っており、さらに発展することが期待されました。フリートークも含めてとてもワクワクする時間を過ごすことができました。