公開日 2022年03月24日
2022年3月10日に、第99回拡大版さぽっとカフェを開催しました。今回は島根大学、松江高専、米子高専、その他中四国の複数の大学から15名が参加しました。
冒頭に島根大学藤田理事よりご挨拶をいただき、引き続いて学長特別補佐の河野先生より島根大学と連携機関(島根県立大学・松江高専・米子高専)の女性研究者や女性教授、女子入試合格者の比率の推移についてお話しいただきました。その後、本学総合理工学部亀井先生より男性教員から見た理工系学部のダイバーシティ推進の現場感覚をお話しいただき、次に生物資源科学部室田先生より学部内での独自アンケートのご報告や女子学生向け魅力発信方法に関するご提案をいただきました。また、米子高専からは高増先生に、松江高専からは服部先生に、前半の報告を受けてのコメントをいただきました。加えて、高専では目の前の高専生を女性研究者の金の卵としてとらえ、高専生を対象とした研究職紹介の試みを実施している件についてもご報告いただきました。
フロアからは、ダイバーシティ推進に賛同する一方、国の方針として大学の人件費が年々減るなかで女性を増やしていく難しさについての率直なご意見が示され、他大学から参加された元島大所属の先生からは、島根大学のダイバーシティ推進はこの10年でとても進んだというご感想をいただきました。その他にも大学経営の立場からみた大学の状況とダイバーシティ推進に関する貴重なご意見も伺えました。
今回は、9月に開催した中間報告シンポジウムのパネルディスカッションの続編という位置づけで開催しましたが、大学、高専におけるダイバーシティ推進について、代表機関・連携機関を超えたスケールで、現場のダイバーシティ推進を進めるための建設的な意見交換や議論をすることが出来ました。今後も定期的に拡大版さぽっとカフェを開催し、オンライン開催の利点を活かしてダイバーシティ推進のための対話を広く深く進めていきたいと思います。