島根大学 ダイバーシティ推進室

女性研究者の声/石垣 美歌 先生(戦略的研究推進センター 講師)

 

 

私は6年前にテニュアトラック教員として島根大学に赴任しました。2019年度からは、ダイバーシティ推進室の「女性研究リーダー育成支援事業」により、研究立ち上げの際にサポートを受け、論文を2本発表することができました。また、学生たちも自身の興味に沿ったテーマで研究を進め、実験も十分に行える環境が整っており、私が担当する学生の卒業研究がQ1論文の表紙を飾るなど、大きな成果を上げています。昨年度と今年度は、iPS細胞の研究に関する支援を受け、他大学の先生と共同研究を進めています。研究費の助成により、研究を本格的にスタートさせる基盤が整い、もうすぐ論文も執筆できそうです。今年度、講師に昇任しましたが、自身が置かれた環境の中で最善を尽くすことが重要だと感じています。

また、私は単身で島根に赴任し、3人の子どもを育てながら研究を進めており、「研究サポーター」制度を活用させていただいています。しかし、若手研究者向けの海外派遣制度には「45歳未満」などの年齢制限があり、ひとりで子育てをしている私のような状況では対象外となってしまうため、残念に思っています。こうした年齢制限の緩和を含む支援があれば、非常に助かります。

私の研究室の学生は、3年前から全員女性です。学生が能力を最大限発揮できる環境を整えるため、学内での支援や補助がさらに充実するとありがたいです。何よりも、女性学生が成長できる環境、すなわち「研究をやりたいと願う人が存分に研究できる環境」を支援していきたいと考えています。