女性研究者の声/杉原 志伸 先生(松江保健管理センター 准教授)

私は2018年に島根大学に着任しました。それまでは循環器内科の臨床医として、主に心不全などの高齢者を対象とした疾患を研究していました。また、大学院や留学先では基礎研究にも取り組んでおり、その中で「予防医学」に興味を持つようになりました。島根大学に着任してからは、若年層を対象とした予防医学に取り組みたいと考えるようになりました。
ダイバーシティ推進室からは、2019年度から2021年度にわたり「女性研究リーダー育成支援事業」の支援をいただき、脈波測定器(PWV)や体組成計(InBody)を購入し、肥満関連の研究に活用しました。その後、若年女性の低体重に焦点を当てて研究を進め、2022年度には「若年女性の低体重に対する体格の適正化を狙いとした運動プログラム作成の研究」により科研費を獲得しました。2023年度からは、女性アスリートも対象に含め、県内のスポーツ協会や企業と連携し、低体重や低栄養に関する研究をさらに広げています。
また、子どもが小学生の時に、夏休みの学童保育を1日利用させていただきました。私が大学で仕事をしている間、子どもを見ていただき、大変ありがたく感じました。
今後も、研究費や論文作成などで女性研究者を応援いただけると、大変うれしく思います。