公開日 2021年09月06日
2021年7月16日(金)に第3回研究マッチングイベントを開催しました。このイベントは、山陰におけるダイバーシティ推進の一環として、組織、分野、立場の枠をこえて多様な研究者がオンライン上で集い、今、関心を持っていることや、提供できるスキルや知識などについて、自由に情報や意見を交わすことを通じて、研究活動の新たな一歩につなげたり、新しい研究チームを形成したりすることを目指したものです。
はじめに、室田 佳恵子氏(島根大学 生物資源科学部 教授)をお招きし、「食品成分の生体利用性研究を通じた機能性食品開発への貢献」というテーマでお話しいただきました。室田先生は、生体利用性に関する研究で長く企業との共同研究をされてきました。企業との共同研究の際には、当初の目的とは異なった研究結果が出ても、学術的に面白ければそれで良しとされる研究者同士での共同研究とは異なり、企業側の目的に資する形で研究成果を評価しなくてはならないことに注意が必要というお話が印象的でした。その他、守秘義務の取り扱いや企業との共同研究に学生を参加させる際の注意点など、お話しいただき、これから企業との共同研究を考えている研究者にとって大変有意義な内容でした。
次に、研究マッチングを求める5名の島根大学、松江高専の研究者の方からのショートプレゼンテーションを行いました。発表者の方々は1人5分の持ち時間で自分の研究紹介、研究上ご自身ができること、そして求めるコラボレーションについて発表しました。
最後に、発表者の方と参加者のうち希望された方とで個別ディスカッションをZoomのブレイクアウトルームを用いて行いました。そこでは研究内容に関する質疑応答や、具体的な共同研究に向けた話し合いが行われました。本イベントをきっかけとして、2021年7月30日時点で1件の新しい共同研究が生まれました。
次年度以降も研究マッチングイベントを定期的に開催する予定です。ご要望やご提案等があれば島根大学女性研究リーダー育成WG(beyond-boundaries<at>edu.shimane-u.ac.jp)までぜひご連絡ください。
最後に、イベントにご参加いただきました皆様、アンケートにお答えいただきました皆様、ご協力いただきありがとうございました。