公開日 2021年08月04日
島根大学は、文部科学省の 2019 年度「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」の取組機関に選定されました。この取り組みは島根大学、島根県立大学、松江工業高等専門学校、米子工業高等専門学校の4機関が連携して、地域に根差しつつ国際的に活躍できる女性研究リーダーを持続的に育成し輩出する仕組みを構築し、地域の発展に貢献することを目指すものです。これを受けて、女性研究者による新たな研究プロジェクトの立ち上げを支援することで、学際力やプロジェクトマネジメント力を備えた女性研究者を育成することを目的に以下の公募を行います。
今年度はさらに、山陰全域へのダイバーシティの波及をより促進するために、女性研究者と地域の企業との連携のきっかけとなる(産学連携での研究・開発を目指す)研究に重点をおきます。
1.対象課題
島根大学に所属する常勤の女性研究者(特任教員・研究員を含み、附属学校に勤務する者、国の補助事業予算で雇用されている者を除く。)が取り組む研究課題で、学問分野の境界を越えた連携・融合により、新たな知見の発見や複数の分野間にまたがる社会的課題の解決、新たな研究領域の開拓、産学連携での研究・開発等を目指すものを支援します。
2.支援内容
① 採択予定件数 5件程度
※ 昨年度実施した「女性研究者育成支援事業(プロジェクト創出型)」の採択者には、今年度に限り継続課題での応募を認めます。
② 支援金額 1件あたり 30 万円上限
③ 支援期間 2021 年 9 月(採択決定日)~2022 年 3 月 31 日
※助成金は 2022 年 3 月 18 日までに執行していただけますようお願いします。
④ 支援対象経費※1
消耗品費:試薬、材料等、研究に直接使用する消耗品費(図書、雑誌を含む) なお,謝金相当分として図書カード
等を購入される場合、一件当たり単価は1,000円程度とする
旅 費:(国内旅費)当該研究の成果発表のための学会参加、研究に関する打ち合わせ資料収集や打ち合わせ旅
費、 国内の外部協力者の招へい旅費
(外国旅費)成果発表のための学会参加の場合のみ可能。ただし、支援金額の上限が設定される場合あ
り。
(外国人等招へい旅費)外国から協力者等を招へいする旅費
謝 金:実験協力者への謝金等
雑役務費:データ分析等の外注委託費、論文投稿費、英文校閲費等
⑤支援対象研究
<支援対象プロジェクトの例>
・異分野の研究者とのチーム形成が必要な事業への申請を目指す研究プロジェクト
・研究者等の自由な発想や対話に基づく萌芽的分野や、潜在的に連携が可能な分野におけるボトムアップ型の研究プ
ジェクト
・社会的課題解決のための多面的・横断的なアプローチによる研究プロジェクト
・次世代の研究者育成のために複数機関が連携して取り組む教育研究プロジェクト
・研究成果を応用した新たな製品・サービスの創出に資する取り組み(産学連携の研究プロジェクト)
※1 設備備品費(資産)は対象外です。
3.採択者の義務等
① 採択者は、2022 年 4 月中の定められた日までに成果報告書を提出していただきます。採択者には、あらためて締切日、書式等についてご連絡いたします。
② 採択者は、支援期間終了翌年(2022 年度)に行われる成果報告会で成果発表を行っていただきます。
③ ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)事業の成果報告のために、採択者には、支援期間終了後の研究実績について追跡調査をさせていただきますので、ご協力をお願いします。 ④ ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)事業で実施する関連のイベント等でもご協力をお願いします。
4.応募方法
募集要項と応募書類は下記よりダウンロードしてください。
2021年度 島根大学女性研究リーダー育成支援事業(プロジェクト創出型)追加募集要項
2021年度 島根大学女性研究リーダー育成支援事業(プロジェクト創出型)申請書
提出先:島根大学ダイバーシティ推進室 kyodo-sankaku@edu.shimane-u.ac.jp
5.応募締切 2021年8月 31 日(火)
6.審査方法
本事業審査委員会による審査を経て、ダイバーシティ推進室会議において採択の可否を決定します(9月予定)。
審査委員会による審査は、提出書類にもとづき以下の観点で行われます。
<審査の観点>
① 学術的・社会的要請が大きいテーマであるか
② 学術的独自性や創造性が認められるか
③ 研究計画が十分に検討されていて目的達成の可能性が高い研究であるか
④ 申請者は、研究計画に対する十分な遂行能力を有しているか
※産学連携での研究・開発を目指す研究については一律に点数を加点する。
7.研究成果の取り扱い等
本事業による研究の成果を、本事業の成果報告書以外の国内外の学術雑誌等で発表する
ことが望まれます。学会や学術雑誌等で発表する際には、成果物に以下のように記載し、
本事業の支援があったことを明記してください。
(例)
和文:本研究は、文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」による「島根大学女性研究者をリーダーとする共同研究プロジェクト支援事業」の助成を受けたものです。
英文:This work was supported by “Shimane University Grants for Joint Research Project led
by Female Researchers” under the MEXT “Initiative for Realizing Diversity in the Research
Environment (Collaboration Type).
8.本件問い合わせ先
島根大学ダイバーシティ推進室
メール kyodo-sankaku@edu.shimane-u.ac.jp 内線2157