島根大学 ダイバーシティ推進室

SAN’INご縁ネット/岩隈美穂先生(京都大学大学院)「混合研究法:質的研究についての基礎と量的研究との素敵なマリアージュ」を開催しました

公開日 2020年12月22日

 12月10日(木) 12:00~13:30に第45回ご縁ネットミーティングを、オンラインで開催しました。今回は京都大学大学院医学研究科医学コミュニケーション学分野 准教授 岩隈美穂 先生をお招きし、「混合研究法:質的研究についての基礎と量的研究との素敵なマリアージュ」というタイトルでお話しいただきました。

 当日は、島根大学、松江高専の教職員計16名の参加がありました。

 始めに、質的研究の特徴や量的研究との違いについて、たとえ話を用いながら分かりやすく解説していただき、アンケートの自由記述欄への記入事項を分析するためのSCATという手法をご紹介いただきました。

 そして後半は、岩隈先生ご自身が質的研究と量的研究の各特性を生かしながら実際に進めておられる、「障がい者の高齢化」調査についてお話しいただきました。

 参加者からは、質的研究の際に対象が人の場合、研究者の主観によって分析結果が左右されやすいため、それを避けるためにはどうしたら良いのか、 SCAT とKJ法とはどのように異なるのかといった質問や質的研究手法について整理していてわかりやすかったというコメントがありました。社会科学や教育の分野の研究者にとって、研究手法を改めて見直す良い機会となりました。