公開日 2018年11月21日
2018年11月21日のご縁ネットランチミーティングは、「ドイツの介護の家族支援策の特徴と課題―日本の今後の家族支援の方向性を探る―」と題して法文学部法経学科の宮本恭子先生にお話していただきました。
お昼休みということもあり、学内から10名、学外から3名の参加者がありました。 宮本先生は、「島根大学の「仕事介護の両立実態に関するアンケート調査」の分析から介護を担う可能性が高い場合、両立に不安を感じていること。そして介護不安を感じる原因分析から不安軽減に貢献できる条件を提示しました。次に日本の介護保険を巡る現状と問題について述べた後、日本とドイツの介護保険制度、家族支援策の比較の詳細を報告しました。
さらに、ドイツの現金給付制度を日本へ導入することに対する宮本先生の考え方と社会政策としての現金給付の効果の検証や家族介護を支えるインフォーマルケアの体制の構築が課題であることを述べました。 介護問題は身近な問題ではあるのですが、個別性が高いため、解決にはかなりハードルが高い課題です。今回データを示してもらいながら、じっくりと考える機会を持つことができたことで、一歩一歩でもよいので、情報共有をしながら解決に向かわなければならないと改めて強く思いました。