公開日 2018年10月26日
2018年10月26日(金)、島根県立隠岐高校において、島根大学生物資源科学部須貝杏子特任助教により「島の生物学」と題した授業が行われました。
授業では、まずグループディスカッションが行われ、隠岐の島の「自然の」好きなところ・誇れるところ、その理由について班ごとに話し合い、紙に書いて発表し全体で共有しました。次に、経済的価値・希少価値・学術的価値・文化的価値・社会的価値等それぞれの「価値」に目を向けることを紹介し、島とは生物学的にどういう所なのか、多くの生物学者たちを魅了してきたこと、空間的に隔離された環境であるため生物群集の組成が単純であることの説明がありました。
参加した生徒からは、「地域の資源が地域の活性化につながる、役に立ちそうと思えた」「こういう仕事や勉強の仕方もあるんだなと思った」「チームで活動する等の自分一人じゃなく協力して取り組むところ、1つの物事を深めるというところが参考になった」という声が聞かれました。また、教員からも「学術的価値とは何か考えるワークはジオパーク学習をする上で効果的」「大変おもしろく、これまで不足していたアカデミックな視点でとらえることができた」「女性の研究者の方と接する機会は貴重であり、女子生徒のロールモデルとしても良いと思った」などの感想が寄せられました。
JST女子中高生理系進路選択支援プログラム「しまねガールズ・サイエンスプロジェクト」共催 島根大学は科学技術振興機構(JST)からの受託事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」により、女子中高生の科学への興味を促し、自分自身の将来を見据えたキャリアデザインを考える場を提供し、理系のイメージを変え、理系キャリアの意識醸成を図ることを目的に、「地域とともに課題を見つめ、キャリアをデザインする-しまねガールズ・サイエンスプロジェクト」を実施しています。