島根大学 ダイバーシティ推進室

松江生協病院で現場見学ツアー「病院の仕事を知ろう!」を実施しました

公開日 2018年08月02日

2018年8月2日(木)、女子中学生・高校生を対象に、松江生協病院で現場見学ツアー「病院の仕事を知ろう!」を実施しました。

病院で働く様々な職種の女性や松江生協病院の地域での役割を知り、医療職の仕事について、仕事の魅力や科学の役割を学んで理系進路選択について考えることが目的でした。午前中は、オリエンテーションにて松江生協病院の地域での役割の説明を受けた後、続いて、臨床工学技士の役割・仕事内容を説明していただきました。臨床工学技士は医療機器のスペシャリストであり、医療機器の発展によって医師の仕事が増える中、機械に特化した専門職という位置づけであるから、機械のことは全て扱えなければならず、難しいことも多いといった話がありました。次に、薬剤部の見学を実施し、院内薬局についての説明や薬剤師の仕事内容、最近の薬剤師が抱える課題などについて説明がありました。薬剤師というのは、医療の進歩により覚えることが年々増えていて、努力が必要な職業でもあるが、その分魅力的でやりがいの多い職業であると話がありました。

今回は、女子中学生2名と女子高校生2名、TAとして島根大学女子学生2名が参加しました。

午後からは、救急救命士の職場見学を実施しました。実際に救急車に乗り、救急救命士の仕事内容、救急救命士に許可されている医療行為、救急車に備え付けられている器具の説明などを受けました。また、救急救命士の方が実際に体験した仕事でのエピソードの話もありました。救急救命士に興味がある生徒が多かったため、質問を交えながら積極的に聞いていました。また、救急救命士になるためには、試験だけでなく、実地経験が必要ではあるが、女性でも活躍されている方はおられ、気持ちが大事という話がありました。

参加した生徒からは、「薬剤師を目指していて、今回の病院見学で実際の仕事内容や、薬剤師になるために必要なことを教えていただき、勉学への意欲が沸いた」、「臨床工学技士と救急救命士で進路を悩んでいたが、実際に職員の方のお話を聞き、体験をしてみて、進路を決めるための良い体験となった」、「仕事内容だけでなく、職員の方の体験談も聞けたのは貴重な体験だった」などの感想が聞かれました。

JST女子中高生理系進路選択支援プログラム「しまねガールズ・サイエンスプロジェクト」
島根大学は科学技術振興機構(JST)からの受託事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」により、女子中高生の科学への興味を促し、自分自身の将来を見据えたキャリアデザインを考える場を提供し、理系のイメージを変え、理系キャリアの意識醸成を図ることを目的に、「地域とともに課題を見つめ、キャリアをデザインする-しまねガールズ・サイエンスプロジェクト」を実施しています。