島根大学 ダイバーシティ推進室

島根大学生物資源科学部で研究室見学「植物・藻類の遺伝子実験体験~最先端のバイオ研究にふれよう~」を実施しました

公開日 2018年08月01日

2018年8月1日(水)、女子中学生・高校生を対象に、島根大学生物資源科学部において研究室見学「植物・藻類の遺伝子実験体験~最先端のバイオ研究にふれよう~」を実施しました。

最先端の植物・藻類研究に触れ、また実験を体験し、仕事の魅力や科学の役割を学び、理系進路選択について考えることが目的でした。参加者は2つのグループに分かれ、「藻類観察」と「植物実験」を体験しました。

今回は、女子中学生7名、女子高校生2名、男子中学生2名、保護者3名と、
TAとして島根大学女子学生4名が参加しました。

藻類観察では、藻類バイオの講義から始まり、研究室見学を経て、バイオ燃料資源として有用なミドリムシ(ユーグレナ)を顕微鏡で観察しました。一般的な緑色のミドリムシに加えて、緑色の色素を持たないオレンジ色の変異株や、最近みつかった特殊な形のものなど、さまざまな種類のミドリムシがいることに驚き、参加者同士で和気あいあいと観察する様子がみられました。

植物実験では、遺伝子組換え植物の有用性に関する説明から始まり、その後、植物の葉から遺伝子(DNA)のみを抽出する実験を体験しました。はじめての実験作業に最初は戸惑う様子もみられましたが、最終的に全ての工程に成功することができ、抽出したDNA溶液にアルコールと塩を加えて、DNAがもやもやと析出したときには、「おぉっ!これが遺伝子か!」「やったー!成功した!」などの声があがり、参加者の喜ぶ姿が印象的でした。なぜDNAのみを抽出できたのかが不思議だったようで、実験終了後にその原理に関する質問が相次ぎました。

参加した生徒からは、「DNAを取り出す作業が面白かった」「理系の学部での研究の様子を教えていただき、とてもおもしろく、理系の進路にすすみたいなと思った」「理系のことが役に立つのを知ってすごいと思った」などの感想が寄せられ、今回のツアーを通して、理系への進学に興味をもった様子でした。

 JST女子中高生理系進路選択支援プログラム「しまねガールズ・サイエンスプロジェクト」
島根大学は科学技術振興機構(JST)からの受託事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」により、女子中高生の科学への興味を促し、自分自身の将来を見据えたキャリアデザインを考える場を提供し、理系のイメージを変え、理系キャリアの意識醸成を図ることを目的に、「地域とともに課題を見つめ、キャリアをデザインする-しまねガールズ・サイエンスプロジェクト」を実施しています。