公開日 2018年07月18日
2018年7月18日(水)、島根県立大田高校において、島根大学総合理工学部岩本真裕子講師により「生物と数学をつなぐ数理モデル」と題した講演が行われました。
講演では、現象数理学という分野について、現象と数学をつなぐ橋渡しとして数理モデルを構築・解析する学問であると説明され、研究を行う上では「その現象を特徴づける何かを引き出すような実験設定をいかに思いつくことができるか」「異なる分野への情報収集」などが大切であるという話がありました。また、グループワークでは、チューリングモデルなどの数理モデルを観察し、興奮系でスパイラルパターンが現れるかセルオートマトンモデルの作成を行ないました。
生徒はお互いに意見を共有し合い、意欲的に活動に取り組んでいました。最後に自己組織化における比率調整について、身近な局所的ルールを話し合いながら考察しました。また、まとめとして「研究で大切なことは何か」という話がありました。
参加した生徒は、シミュレーションや生物の動画などに興味を示していたようで、「実験の予測などを前もって数式で表すことに興味を持った」「課題研究の進め方などについてとても参考になった」「こんな学問分野もあるんだと興味が広がった」といった感想がありました。
JST女子中高生理系進路選択支援プログラム「しまねガールズ・サイエンスプロジェクト」共催 島根大学は科学技術振興機構(JST)からの受託事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」により、女子中高生の科学への興味を促し、自分自身の将来を見据えたキャリアデザインを考える場を提供し、理系のイメージを変え、理系キャリアの意識醸成を図ることを目的に、「地域とともに課題を見つめ、キャリアをデザインする-しまねガールズ・サイエンスプロジェクト」を実施しています。