室長メッセージ
島根大学理事(内部統制担当)
ダイバーシティ推進室長
金山 富美
男女共同参画社会基本法の施行から早四半世紀、島根大学は約20年にわたり「男女が、互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる」社会の実現を目指して、本学構成員の育児・介護と仕事の両立支援はもとより、本学ならではの女性研究者への支援、次世代リーダー育成、女子中高生の理系進路選択支援をはじめとする各種事業を、文部科学省や科学技術振興機構等の支援を得、地域を巻き込んで推進してまいりました。
2019年に「島根大学ダイバーシティ推進宣言」を発表し、男女共同参画推進室をダイバーシティ推進室に名称変更してからは、当初の女性活躍という文脈を維持・進化させながら、より広い視野のもと、性別・性的自認・性的指向・障がい・国籍・年齢・宗教・価値観・信条等に係わらない文字通りのダイバーシティ(多様性)を受容・尊重する学内文化の醸成と、時代の要請を踏まえたワーク・ライフ・インテグレーション(仕事と生活とを相乗的に充実させること)を織り込む種々の活動の展開にも力を入れているところです。(「支援事業・取組」をご参照下さい。)
急速なグローバル化に伴って、ダイバーシティのあり方も漸次変化していきます。今、望まれているダイバーシティは、一人一人の違いを尊重するにとどまらず、豊かな多様性を備えた構成員の存在が本学において自然で当たり前であるという認識に立って、従来よりも明確かつ積極的に、そこにインクルージョン(包摂、包括)の文化を導入していくことです。
本学の「ダイバーシティ推進宣言」は、「構成員一人ひとりの才能を活かしながら、教育研究活動を通じて地域社会に活力を生み出し、活力にあふれる地域の未来を先導する大学でありたい」と謳っています。一人ひとりの構成員がその独自性を尊重され、伸びやかに能力を発揮して自己実現が叶えられ、各人が有機的に機能し合える環境の実現を目指して、島根大学ダイバーシティ推進室はこれからも様々な事業と活動を企画し、着実に歩んでまいります。
皆様のご理解とご協力を、心よりお願いいたします。