女性技術者・研究者の声/株式会社アイ・コミュニケーション



愛のあるコミュニケーションを目指して
株式会社アイ・コミュニケーションは、2008年に設立された、自治体向けの双方向告知通信システムの開発・販売や、高齢者でも使えるテレビ電話端末を活用したサービスを展開する企業です。
企業理念に「私たちは愛のあるコミュニケーションを創造します」を掲げておられ、目次社長は「スマートフォンやパソコンなどのITが使えない地方のお年寄りの方々にも、ときめきや感動を届けたい」と語っておられました。
現在同社には、女性技術者が6名在籍しており、少しずつ増加しています。社長は「しっかりコミュニケーションが取れ、業務内容がきちんと理解できていれば、安心して仕事を任せられる」と仰っておられ、大きな信頼を寄せています。今回は、3D(三次元)プリンターを活用した設計・製作に携わるお二人の女性技術者をご紹介します。
マーケットイノベーション事業部 イノベーショングループ 主任 宮本 莉果さん
岡山県立大学デザイン学部を卒業し、実家のある大田市に近い松江市で働きたいと考え、2018年に入社しました。入社当初は告知システムのコンテンツ配信や保守業務を担当していましたが、4年前に新たに設けられた3Dプリンターの部署に異動しました。3Dプリンターや3D-CAD(コンピュータ支援設計)には馴染みがなかったため、島根県立東部高等技術校や松江工業高等専門学校の支援や協力も得ながら、ほぼ独学で知識と技術を身につけました。現在は、新製品の筐体試作や各種部品の製作を担当しています。
「会社名のとおりコミュニケーションが活発で、働きやすい職場です」と、笑顔で話してくださいました。
マーケットイノベーション事業部 イノベーショングループ 杉原 紗英さん
鳥取県境港総合技術高等学校ビジネス科を卒業後、接客業やウェブデザイン、広報業務などを経て、2023年に入社しました。現在は、HPや各種SNSの管理、動画コンテンツの作成、3Dプリンターを用いた製作業務などを担当しています。
「この会社は完全週休二日制で有休もしっかり取れるので、自分の趣味に多くの時間を割り振ることができ、推し活(アイドルの応援活動)なども楽しみながら、充実した毎日を過ごしています」と、杉原さんらしい明るいコメントをいただきました。
お二人には、アイ・コミュニケーションのマスコットキャラクター「知らせますケン」と一緒に写真撮影にもご協力いただきました。今後は、島根の情報が届くスマホアプリ「知らせますケン2 島根版」を通じて、SAN‘INダイバーシティ推進ネットワークの情報発信も行い、女性研究者・技術者の輪をさらに広げていければと願っています。