島根大学 ダイバーシティ推進室

第54回さぽっとカフェを開催しました

公開日 2016年09月08日

54回目となる今回の「さぽっとカフェ」では,河野学長特別補佐と出口副学長(国際交流担当)からアイスランド訪問調査について報告があり,訪問された(国立)アイスランド大学や国際養子縁組家庭等についてお話しいただきました。

アイスランドは,各国における男女格差を測る「ジェンダー・ギャップ指数2015(世界経済フォーラム)」で1位となった国で(日本は101位),法律で企業の管理職を男女それぞれ40%以上とするクオーター制を導入する,男性の育児休暇取得率が高いなど,男女共同参画に関する取組が進んでいる国です。 報告によると,訪問された(国立)アイスランド大学では,学生の約65%が女子学生と多く(島根大学は約36%),学生の子どもを預かるプレスクールが学内に設置されており,学生が授業に子どもを連れて出席することもあるなど,子育てしながら学び,研究する環境が整備されているそうです。女子学生が多い背景には,アイスランドでは男性は水産業や工業系への就職が多いため、その方面の専門学校に進むためだそうです。

また,大学で育児支援環境が充実しているのは,男女ともに20歳前後で親元を離れ自立し,結婚後に入学する学生も多いため,ということです。 なお,当該大学の外国語コースでは,日本語コースが一番人気で,毎年日本大使館と主催で開催されるジャパンフェスティバルでは,浴衣や生け花,書道のほか,コスプレやキャラ弁などの日本文化が紹介され,大変盛り上がるそうです。 このほか,アイスランドでは日本に比べて国際養子縁組家庭が多く,養子受入前の心理教育や受入れ後の訪問支援など,支援が充実していることなどについてお話しいただきました。